同居相手はまさかの!?
「もーお母さん泣かないでよ〜!!」



「ごめんなさい…。あんたに小さかった茉莉がお嫁に行くなんて思ったら…。」



「もー!せっかくメイクしてるのに台無しよ?」



「…茉莉。…お姉ちゃんの事、黙っててごめんね…。
あなたには心配かけさせたくなかったの…。」


「もう良いよ。」


「今までどんな事があっても子供を守るのが当たり前だと思ってた。
でも、私は間違ってた。
ちゃんと罪を認めさせて、正しい方向に正すのが親の努めなのに、私はあの子を守る事しか考えてなかった。
本当にごめんなさい…。」


そう言ってお母さんはあたしを抱きしめた。


「お母さん…。」



そしてあたしは腕を回した。



お母さんのぬくもりが身体に伝わった。



そして身体を離したその時、お母さんがベールを持った。



「茉莉…本当に綺麗よ。友也君と幸せになってね。」




「うん、ありがとう…。必ず幸せになるから。」



そしてベールの準備が出来た時、



コンコン



ドアを叩く音がした。



「そろそろ行くぞ。」



「分かった。」



そしてあたしはお父さんの腕を掴んだ。
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