同居相手はまさかの!?
「まさか…茉莉が…結婚するなんてな…。
私は…まだその…。」


「もう!お父さん何ブツブツ言ってるの?…って泣いてる!?ちょ…。」


「あんなに小さかった茉莉が…結婚…ううっ…。」


(もう…しょうがないな…。)


「お父さん…33年間本当にありがとうございました。
あたし、お父さんの娘で良かったよ。」



「うっ…し、幸せになるんだぞ。茉莉!」



「うん!」


ガチャ


パパパーパーン



「新郎新婦の入場です!」




声が聞こえた。



そしてあたしとお父さんはバージンロードを歩いた。


奥には友也が立っている。



パパパーパーン




パパパーン



パチパチパチパチ




「茉莉ーーー!」




「おめでとう!」



たくさんの拍手と、歓声が響き渡る。


あたしはゆっくりバージンロードを歩いた。


コツ…。



同居相手は、あたしが振った相手でした。


コツ…。


そして…。


あたし達は、婚活イベントで知り合った振った相手と同居してました。



あの日の2ヶ月…。



本当に色々あった。



初めての印象はお互い最悪だった。


でも


一緒に同居して、



そしてあたしは今までやらなかった料理が出来るようになった。



同居していくうちに色んな一面を知った。





そして本気で恋をして、本気で涙を流した。




辛い時もあった。



でも、それも含め、あたしには大事な大事な思い出だった。







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