同居相手はまさかの!?
「…ありがとうございました。」


しばらくして演奏が終わった。



パチパチパチパチ




「わああああー!!」



(将人…ありがとね。)


「ではここでビュッフェのご用意を致します。
一度休憩に入ります。
もうしばらくお待ち下さい。



「は、はい!」




そしてStickは帰って行った。




(あたしも…今のうちにトイレ行こうかな。)




そしてあたしはトイレ場所まで向かった。




その時、将人の後姿が見えた。




「将人!」



あたしは思わず叫んでしまった。




「茉莉…。」 



その時、将人はあたしのウェディング姿を見ていた。


「…綺麗だな。」



「…ありがとう。」



「まさか…また再会するなんてな。」



「そうね…。」


「久志とあの先輩が大学の先輩後輩みたいなんだよな。
先輩の頼みなら断れないって言うからさ。
俺でごめんな?」


「…そうなんだ。…ううん。」



「もう会わないと思ってたのにな。はは。」



その時将人は気まずそうに笑っていた。




「将人…。…ありがとう。」




「え?」



「歌、プレゼントしてくれて…。…嬉しかった。」




「んなの当たり前だろ?俺達、友達なんだから。」



「…うん。ありがとう…。」




「結婚おめでとう。」



「ありがとう…。」



「幸せになれよ。」



「うん!!将人もね。」



「おう!茉莉より絶対良い女見つけてやる!」



「あはは!」



「じゃあな。」



「うん!…ばいばい」



これであたしと将人の関係は本当に終わった。


あたしは将人の後姿を見つめた。



「…応援してるからね。将人…。」
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