同居相手はまさかの!?
※ここからは、茉莉と将人の出会い編をお送り致します。
◇◆◇◆
【茉莉大学編】
その日あたし達は大学の学祭でどこに回るかパンフレットを開きながら葵と話していた。
「ねえ、茉莉。次どこ回る?」
「んー…。そうだな」
(どれも楽しそうだしな…。)
だけど屋台はどこも大体人がいっぱいで、とても入れそうな状況じゃなかった。
その時
「ねえ!そこの君達!」
遠くからあたし達を呼び止める大声が聞こえた。
(…え、あたし達?)
あたし達は思わず、叫ぶ方を振り返った。
その時、チャラめの男の子があたし達の所に向かって走ってきた。
(え…。何か来たんだけど…。)
「…な、何ですか?」
あたしは思わず後ろに一歩下がった。
(誰…?)
だけどその男は容赦なく、あたし達の間に割って入って来た。
「学祭回るのに悩んでるなら、俺等のライブ観に来てよ!」
「ラ、ライブ??」
「おうよ!」
「や、でも…。」
(てかほんと誰?グイグイ来るなあ…。)
正直、あたしはその時困っていた。
「グラウンドで13時からやるから!これ、ビラね!」
そう言ってビラを強引に渡してきた。
「え、ちょっ…!」
(…困るんだけど!)
「観に来てくれたら、むちゃ頑張るから俺!じゃあね!」
彼はそれだけ言って、ニコッと笑って走り去った。
(何だそれ…。)
あたしは、無理やり渡されたビラを持ち、ボーッとしていた。
「何〜さっきのやつ…。茉莉、大丈夫?」
「え?あ…うん。」
でもその時のあたしは何故か、さっきの彼の笑顔が忘れられなかった。
「てかどうする?これ…。茉莉…行く?」
「んー…。」
『観に来てくれたらむちゃ頑張るから俺!』
その時、さっき彼に言われたその言葉があたしの頭の中で響いた。
(…ま、行くだけ行くか…。どこもいっぱいだったし…。)
「…行こっかな。」
「え、茉莉本気!?」
「何でよ。」
「や…意外だったから。茉莉、バンドなんて興味ないでしょ?」
…確かにあたしは正直、バンドに興味がない。
でも…。
あの時の彼の顔が何故か、忘れられなかったんだ。
何故か…。
行かないといけない気がしたから…。
理由は分からないけど…。
「ま、良いじゃん。ほら行くよ葵。」
「はいはい。」
そしてあたし達は、ライブ会場に向かった。
◇◆◇◆
【茉莉大学編】
その日あたし達は大学の学祭でどこに回るかパンフレットを開きながら葵と話していた。
「ねえ、茉莉。次どこ回る?」
「んー…。そうだな」
(どれも楽しそうだしな…。)
だけど屋台はどこも大体人がいっぱいで、とても入れそうな状況じゃなかった。
その時
「ねえ!そこの君達!」
遠くからあたし達を呼び止める大声が聞こえた。
(…え、あたし達?)
あたし達は思わず、叫ぶ方を振り返った。
その時、チャラめの男の子があたし達の所に向かって走ってきた。
(え…。何か来たんだけど…。)
「…な、何ですか?」
あたしは思わず後ろに一歩下がった。
(誰…?)
だけどその男は容赦なく、あたし達の間に割って入って来た。
「学祭回るのに悩んでるなら、俺等のライブ観に来てよ!」
「ラ、ライブ??」
「おうよ!」
「や、でも…。」
(てかほんと誰?グイグイ来るなあ…。)
正直、あたしはその時困っていた。
「グラウンドで13時からやるから!これ、ビラね!」
そう言ってビラを強引に渡してきた。
「え、ちょっ…!」
(…困るんだけど!)
「観に来てくれたら、むちゃ頑張るから俺!じゃあね!」
彼はそれだけ言って、ニコッと笑って走り去った。
(何だそれ…。)
あたしは、無理やり渡されたビラを持ち、ボーッとしていた。
「何〜さっきのやつ…。茉莉、大丈夫?」
「え?あ…うん。」
でもその時のあたしは何故か、さっきの彼の笑顔が忘れられなかった。
「てかどうする?これ…。茉莉…行く?」
「んー…。」
『観に来てくれたらむちゃ頑張るから俺!』
その時、さっき彼に言われたその言葉があたしの頭の中で響いた。
(…ま、行くだけ行くか…。どこもいっぱいだったし…。)
「…行こっかな。」
「え、茉莉本気!?」
「何でよ。」
「や…意外だったから。茉莉、バンドなんて興味ないでしょ?」
…確かにあたしは正直、バンドに興味がない。
でも…。
あの時の彼の顔が何故か、忘れられなかったんだ。
何故か…。
行かないといけない気がしたから…。
理由は分からないけど…。
「ま、良いじゃん。ほら行くよ葵。」
「はいはい。」
そしてあたし達は、ライブ会場に向かった。