同居相手はまさかの!?
◇◆◇◆

葵と出会ったのは大学の入学式の時…。


その時あたしは、大学の入学式の会場が分からず迷っていた。


「えー?ここどこ?」


「…どうしたの迷子?」


迷っていたその時、後ろから声がした。
 

(…助かった!)


振り返ったその瞬間、強面な男が3〜4人立っていた。


(ひっ…怖い…。)


「君一年〜?可愛いね〜」


(何、この人達…。)


「いえ…。その」



(…どうしよう。何か怖い…。)



「入学式なんかサボって、俺等と遊ぼ〜よ。」


そう言って一人の強面の男があたしの肩を抱き寄せてきた。


「やめて下さい!」


「良いじゃん〜。行こうよ〜。」


(…誰か助けて!)



その時

「あー!いたいた!」


(…え?)


…誰?


その女の子はあたし達の所に駆け寄ってきた。


「入学式始まっちゃうよ〜ほーら行くよ!てことで先輩、その手離してあげて下さいね?」


「あ…なーんだ!友達か!てか君も可愛いね!よし!君も…」


そう言って先輩が肩を抱き寄せた瞬間、


「…触んじゃねえよ」


その瞬間、女の子の口調が変わり目が変わった。

(…え、誰。)

「嫌がってる女の子に強引に迫るとか、男としてモテませんよ?先輩」

「…くっ」


強面の男達は悔しそうにしながら走り去った。


「…ったく、逃げんなら最初からすんなっつーの」


「あ、あの!」


「ん?」


「助けてくれてありがとう!」


「ああ、あたしあーゆう男大嫌いだから。」



(すごいな…。)


「ケガない?」


「うん!…ありがとう。」



「てか、変なとこ見せてごめんねー…。あたし元ヤンだからさ。我慢してたんだけど、つい出ちゃった★」


そう言って、ニコッと笑った。


(何か…。かっこいいなあ…。)



「ううん!ありがとう!」


「しっかし美人も大変だねー…。あんな男に好かれるなんて…。」


「…ううん。」


「まーこれも何かの縁だしさ。仲良くしようよ!
何さん?」


「あ、えっと…小野田茉莉。」


「あたしは浜田葵。よろしくね茉莉!」


「うん!葵よろしく!」


そしてあたし達は友達になった。



















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