同居相手はまさかの！？

「何かあったんでしょ？ほら、お姉様に話しなさい。」


そう言った葵の顔が、一瞬神様に見えた。



「…葵様〜！」


そしてあたしは藁にもすがる思いで葵に全て話した。



「ハ…ハア…！？何それ！あんたワンラブしたのー！？ww」

ワンラブって…


「てか、声大きいって！」


ハア…。やっぱこうなる…。


誰だよ、葵が神様に見えたって言ったの


ええ、ええ、…あたしですよ。


「もう！笑わないでよー！大変だったんだから！」


「ごめんごめん！でもさ、何でそうなった訳？茉莉、確かヤケ酒とかしないでしょ？」

…さすが葵。

「それは…。」

「恋愛絡み？」

「うっ…。」

(葵ってもしかしてエスパー？)

「ヤケ酒するって大体、恋愛絡みか、仕事絡みじゃん？
でも、茉莉が仕事でやけ酒する訳ないし。
消去法でいったら、恋愛絡みでしょ？」

(なるほどね…。)


「で、何があったの？」


(まあ、もう良いか…。終わった事だし…。)


そしてあたしは葵に全て話した。


「は！？何それ将人最低じゃん！殴りに行く？」


予感的中


「いや、それは良いよ…。」



「そう？でも最低だねそれ！別れて正解じゃん！」



「だよね！」




「あ、で、何だっけ？スーツ野郎？」


「そう！最低なんだよあいつ！何かやたらあたしにつっかかってきて！」


「…でもイケメンだったんでしょ？」


「…うっ」


確かに顔は整ってたし、背も高いし、目も綺麗だったけど…。


「イケメンでもあいつはない！」


「えーでもお金払ってくれたんでしょ？」


「そうだけど…。」


「てかあんた…マジでヤッたの…？」


確証はないけど…。


「…多分？」


「多分って…」


葵は、やれやれと今にも良いそうな顔だった。




「…それでお酒止めてたんだ。」





「…うん」