同居相手はまさかの!?
小、中、高あたしずっと虐められていた。

◇◆◇◆

小学校の頃…。


あたしはデブスだった。


ガラガラ


教室に入ろうとしたその時、


ボフ


「小野田に命中〜ww」


頭に粉がついた黒板消しがあたしの頭のてっぺんに落ちた。


楽しそうに笑う、悪魔のような顔…。


その顔は何年経っても忘れられなかった。


「きたねーからこっち来るなよ小野田菌!」


「うわ!きたね!小野田菌が伝染るぞ〜!」


小野田菌、小野田菌、毎日そう言われ続けた。


クラスメイトの皆は、もちろん見てみぬフリ。


中には一緒に笑う連中もいた。


当時、言い返す勇気がなかったあたしは泣くことしか出来なかった。


そんな時、担任に職員室に来るよう呼ばれた。


ガラガラ


「…失礼します。」


「小野田さん待ってたわ…。座って…。」


「…何ですか。」


「…クラスの子からあなたが虐めにあってると聞いたんだけど…本当?」


誰かが話したんだ…。


その時、本当は相談したかった。


でも…。


ここで話して虐めが更にエスカレートしたら…。


そう思うと怖くて出来なかった。


「…もし虐めにあってるなら…。
先生が…。」


「大丈夫です!…誤解ですから!」  


震える拳を必死に隠しながら、あたしは嘘をついた。


「…そう?でも何かあるなら相談して?
先生は小野田さんの味方だから。」

「…ありがとうございます。失礼します」

そしてあたしは職員室を出た。











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