同居相手はまさかの!?
「茉莉は!?好きな人いないの!?」


麻央がわくわくしながらあたしを見つめる。


「えー…いないかな。」


小学校の時、男子に虐められていたからあたしは男が嫌いだった。


「えー!美人なのに勿体ないー!茉莉なら絶対彼氏いるって思ってたー!」


「いやいやそんなそんな。あ、麻央は?いないの好きな人?」


「えー…。あたしは…。実は…。本谷君が好きなんだよね…。」


そう言った麻央の顔は、苺みたいに赤くてまさに恋する女の子って感じで可愛かった。


「そうなんだ…。告白は?しないの?」



「えー…そんなの無理だよ〜あんま話した事ないし〜」



「でも好きなんでしょ?」



「…うん。」



麻央には絶対幸せになって欲しかった。



…だから無責任な事を言ってしまった。



「告白しなよ!応援してるから!」



「茉莉…ありがとう!あたし…。明日、本谷君に告白する!」



「頑張ってね!」



でもこれが、あたし達の友情を壊すサインだった。
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