同居相手はまさかの!?
高校生になってからは、もう誰とも話さなくなった。


「あ、小野田さんだよね!よろしく!」


「……っ」


言いたいのに、声が出なくなっていた。


「何、あの態度ー。せっかく話しかけたのにさ…。
行こ行こー。」


「つまんなー。」


「……っ」


…うまく話せなくなっていた。


それからはもう誰とも口を聞かず、休み時間はひたすら
イヤホンをつけていた。


…聞こえる声を全部、塞ぐように…。


そして当時、あたしは図書委員をしていた。


「じゃあ小野田さんここの棚整理してね。私ちょっと出るから。」


「…分かりました。」


司書の人に言われ、あたしは本の整理をしていた。


その時


ガラ


扉を開く音がした。


(人…!?どうしよ…!?)


その時、黒髪で眼鏡を掛けた少年が立っていた。

「…あの。」

いきなり声をかけられた。

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