同居相手はまさかの!?
「あ、あたしのせいだ…。あたしが振ったから…
だからそんな…グレたんだね…。」


「ああ…。半分はそうかもね…。」


やっぱり…。


「ごめんね…。あたしのせいで…。」


「いや、今はもう気にしてないから。それよりさ…
…小野田さん俺に借りあるの分かってる?」


…借?


「…酒代とホテル代」


再び耳元でそう言われた瞬間、あたしは一気に赤くなった。


「…茉莉?」 


皆が不思議そうにあたしを見ていた。


「で、でもそれは…女に奢らすのは酌って…。」


「言ったよ。だからこそ作らせた借りをここで返してほしいんだよね。」


…悪魔だ。


「…小野田さん俺に悪いと思ってんでしょ?だったら俺の言うこと聞いてよ。」


「…どうかしましたか?」


「あ、肩にホコリがついてたみたいだったので。」


そう言って藤堂君は司会者にニッコリ笑った。


「小野田さん、ホコリついてましたよ?」


藤堂君ははそう言って笑った。


でもこの笑顔は偽物だ。 


この人はドSで悪魔だ。


でもそうさせたのはあたしなんだ…。


「…悪いと思うならここで責任取ってよ。」


(うっ…。)


「よ、よろしくお願いします…。」



パチパチ


「おめでとうございます!」


「…ははは。」

そしてあたし達は鍵を受け取った。


「よろしくね、小野田さん。」


あたしの2ヶ月どうなるのー!?
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