同居相手はまさかの!?
そして、次々と指定の家まで送られた。

キッ

「…着きました。こちらが小野田様と藤堂様の愛の巣で
ございます。」


…いや、愛の巣って。


「お二人のプロフィールを拝見させて頂きました所、
どうやらお二人は非常に近い場所にお住まいと分かりましたので、なるべく会社からも近い場所を選ばせて頂きました。」



いや、まずいんじゃないのそれ…。



てか、まさかの近所かい。


「あ、私物などもお持ち頂いても構いません。
これからは思う存分、こちらを我が家と思い 
愛を育んで下さい!」


コンシェルジュの言った言葉にあたしは思わず赤くなった。


愛を育むってまさか…



《初夜》


そうゆう事!?


いやいや!冗談でしょ!?


てか、こんなおしゃれな部屋でくつろげる訳ないじゃない!


「2ヶ月こちらに住んで頂き、その後どうだったか
我が社からメールが来ます。
そのアンケートにお答え頂いたら、
この同居ごっこは終了です。
それでは良い結果になる事を楽しみにしております!
では、失礼致します。」


そう言って、コンシェルジュは帰って行った。


「…あ!ちょっと…。」


「これから楽しみだね。小野田さん。」


(…うわあ。嘘くさい…。)


「よ、よろしく…。」

 


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