FUTURE☆DIARY~未来日記~
家族写真を両手で包み込むように握り締めて。




私は思い切ってドアを開けた。






「おはよ!」



出来るだけ笑顔で挨拶して、中に入る。




今日は私に話しかけてくれる?



私の勇気を認めてくれる・・・・?



そう縋る思いでいたんだけど・・・。


やっぱり今日もダメみたい。




私が教室に入るなり、みんなはまた汚いものを見るかのような視線を向けてくる。




さっきまで楽しそうにお喋りしていたみんなの声が、一斉に止まった。




教室は静寂に包まれてしまった。
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