臆病なきみはうそをつく

『こんにちは！

今日の更新もすごく良かったです。

特に翔太のバスケへの思いに感動しました！

実は私も昔バスケ部で、病気でやめてしまったんです』



「………え」


この人も、バスケ部……


また冬室くんと同じだ。


病気のことも

好きな人に告白したことも

元バスケ部だったことも


みんな冬室くんと一緒。

偶然ってこうも重なるものなのか。


「……もしかして、本当に冬室くんなの？」


でも、だとしたら

本当にそうなら………最初にもらったコメントは。


『病気が再発してしまった』


「…………冬室………くん？」


胸が早鐘のよう。

ドキドキと息が苦しいほどの音を立てている。

どうしよう。

もし、冬室くんならどうしよう。

病気が再発してしまっていたら、どうしよう。


それで、

私のこの、うその物語を支えにしてくれていたら


「どうしよう…」


うそつき。

みんな、うそつき。


そして、一番うそつきなのは


私…………。