【BL】募り続けた 想いの果てに
照れた顔で

アイツが「彼女」を紹介してきたとき

俺はさすがに

笑顔の仮面が剥がれそうになって

慌てて

冷やかしたりして見せた



上手くできただろうか

自信はない

あんな女より

俺のほうがずっと良いのに

男ってだけで

指を銜えてみておくしかないなんて

不条理で

非常で

罪だ



アンタが好きだと 言えない全てを

俺はマイクにこめて 夜な夜な歌う





あの夜、ライブハウスで

「彼女」

と目が合った

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