キミの笑った顔が好き
「まあ俺はよくわかんねーけど、顔はあんたのが好みかな?」

---え?


急にあたしに顔を近づけて、じーっと凝視してきた。


途端に騒ぎ出す心臓。


「うん。あんたうるさいけど、顔は可愛いよ。だからさっきも男共に狙われたの、わかる?」

ヤバい……

この上なく嬉しい!


正直、美人ではないけどブスではないなって思っていた。

だけどやっぱり杏奈ちゃんの美形フェイスには敵わないと思ってしまう

それなのに

久遠くんは、あたしの顔の方が好みと言ってくれた。


「久遠くん!」

あたしはおっきい声で彼の背中に向かって叫んだ。
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