キミの笑った顔が好き
「よーしっ!杏奈ちゃん!あたし、可愛くなりたいの!協力して!」

あたしはがしっと杏奈ちゃんの細すぎる手首を掴んだ


「え?ってか、梨花ちゃんはそのままでも可愛いじゃん。」

可愛い子に可愛いって言われたらどうすればいいんだ。

「ダメなの!可愛くならないと!
バレンタインまでに可愛くなりたい!」

「えー……じゃあ、試しに髪下ろしてみる?梨花ちゃんいつもポニーテールだからさぁ。」

「あっ、それいいかもー。よし!化粧ももっと練習しよう!」


料理の練習もしないとね。

こうしてあたしの「可愛い女計画」が始まったのであった。
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