キミの笑った顔が好き
あたしは春人に支えられながら保健室への道を歩かされた。

「ごめん。春人……」
「何言ってんだよ。お前は可愛い幼なじみだし。」


保健室の前まで行くと支えられていた体は離される。

「じゃあな、梨花。」
「あ、待って!」


引き返そうとする春人を引き止めた。


「はい、チョコだよ。」

カバンの中から今朝コンビニで買ったチョコを手渡した

「板チョコ?」
「うん。毎年あげてるでしょ?」
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