キミの笑った顔が好き
「おい。」

あたしのことを決して名前で呼ばない彼の声……

心臓が跳ねる。


「久遠くん!」

振り返るとバスケの練習着の久遠くんが立っていた


震える手でチョコが入れてある袋からチョコを取り出す。


「あたし、久遠くんが好きです。」

ドキン

ドキン

ドキン


言った!
言ってしまった!

二度目の告白…


チョコ両手で差し出したまま下を向く


でも、久遠くんは一向にチョコを受け取ってくれない
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