大切なもの
びっくりして顔を上げるともっとびっくりした。
『さっ坂田…』
「だから何番なの?」
『あっあぁ!13番!』
「13か…13…13……おっあった!1番廊下側の1番うしろの席!」
そういって坂田は子供みたいな笑顔を見せた。
ドキ……
『あっありがと!』
「どーいたしまして!」
そう言って坂田は元いた場所に戻って行った。
くそう……坂田め…あたしと5センチくらいしか違わないちび男子のくせに……