大切なもの



びっくりして顔を上げるともっとびっくりした。



『さっ坂田…』



「だから何番なの?」



『あっあぁ!13番!』



「13か…13…13……おっあった!1番廊下側の1番うしろの席!」



そういって坂田は子供みたいな笑顔を見せた。



ドキ……



『あっありがと!』



「どーいたしまして!」



そう言って坂田は元いた場所に戻って行った。



くそう……坂田め…あたしと5センチくらいしか違わないちび男子のくせに……
< 13 / 23 >

この作品をシェア

pagetop