大切なもの



『ねぇ………沙世…』



あたしは思い切ってこの事を沙世に相談することにした。



だって病気とかだったら困るし!!



「ん?」



『あたしね…最近………』


あたしはモヤモヤの事を沙世に全部話した。



そしたら少しだけどすっきりした気がした。



「そりゃ佳穂…あんた…」



なんなのかドキドキする中沙世は口を開いた。



「坂田の事…好きなんだよ。」



『…………はぇ?』



「坂田が好きだから坂田と夏美が話してるとヤキモチ妬いてるんだよ♪」



『…あたしが…坂田の事…好き…?』



「そっ♪
あっ!ちょうどあそこに坂田いんじゃん!」



沙世は校庭でキャッチボールをしている坂田を指さした。
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