大切なもの
―side☆涼平―
◆涼平◆
俺の名前は坂田 涼平。
昔からけっこーなめんどくさがりで中学の時から、いわゆる“不良”になった。
ま。
どーでもいーんだけどさ。
入学式の日、俺は1人の女子とぶつかった。
俺と5センチくらいしか身長がかわらない女子。
それが田山だった。
…………まぁ。
………………一目惚れってやつ。
入学式が終わって、席が隣だと知った時は正直嬉しかった。
だから、隣じゃないとできない事を色々した。
消しゴム貸せだのシャーシンくれだの。
今思い返せば小学生か!って思うくらい。