大切なもの

『あっ。ううん。大丈夫』



あたしは笑顔でその男子にそう言った。



その男子も微笑むと走り去って行った。



「佳穂〜!今話してた奴とどうゆう関係なの!?!?」



急に沙世が迫ったきた。



『なっなんでもないよ!ただぶつかって謝られただけ!』



「あいつ不良だよ!」



『ぅえっ!?!?』



あたしは驚いて変な声出しちゃった。



「坂田 涼平(サカダ リョウヘイ)ってゆーの!かなり喧嘩も強いんだって!」



『う、うそ…』



「あんま近づかないほうがいいよ?」



『……うん』



あたしは曖昧な返事しかできなかった。
< 3 / 23 >

この作品をシェア

pagetop