大切なもの
5月
――――――――――
―――――――
――――
入学から約1ヶ月が経ってもう5月。
あたしは坂田の事をこわいなんて一切思わなくなった。
けど坂田は授業を抜け出したりさぼったりばっか。
今日の1限目は国語。
めずらしく坂田が授業に出ていた。
「…ま!…やま!田山!」
あたしはぼーっとしていて坂田に呼ばれていたのに気付かなかった。
『………あっ!ごめん!な、何?』
「消しゴム貸して?」
『あ、いいよー』
消しゴムか…
消しゴムくらいなら他の人に借りればいいのに……
「さんきゅっ」
『消しゴムくらい他の人に借りなよー』
「んー……だるいっ!」
『だるいってあんた……』
もう年かよ!笑
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入学から約1ヶ月が経ってもう5月。
あたしは坂田の事をこわいなんて一切思わなくなった。
けど坂田は授業を抜け出したりさぼったりばっか。
今日の1限目は国語。
めずらしく坂田が授業に出ていた。
「…ま!…やま!田山!」
あたしはぼーっとしていて坂田に呼ばれていたのに気付かなかった。
『………あっ!ごめん!な、何?』
「消しゴム貸して?」
『あ、いいよー』
消しゴムか…
消しゴムくらいなら他の人に借りればいいのに……
「さんきゅっ」
『消しゴムくらい他の人に借りなよー』
「んー……だるいっ!」
『だるいってあんた……』
もう年かよ!笑