あなたの運命の人に逢わせてあげます

翌朝、仕事が休みの土曜日であるにもかかわらず、えらく早い時間に目覚めたおれは、真っ先にスマホへ手をのばした。

どこからもメールは届いていなかった。

「……やっぱ、佳祐のやつ、スマホのメルアドも登録してやがったんだ」

おれは寝起きの不機嫌な声で一人ごちた。

寝ぼけ(まなこ)のままノートPCを立ち上げると、受信箱に一通メールが届いていた。

「あなたの運命の人に逢わせてあげます」サイトからだった。

そして、そこには「運命の人に会える日時と場所」が記されてあった。

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