あなたの運命の人に逢わせてあげます

「……はぁ⁉︎」

場所は変わるのに、時間はそのままだと⁉︎

おれはあわてて腕時計を見た。
移動するための時間はほとんどなかった。

おれはグラスからストローを引き抜いたアイスコーヒーをぐーっと一息で飲んで、伝票を引っつかみ、レジへ急いだ。

ジャケットの内ポケットから財布を取り出し、金を払うと、勢いよくカフェのドアを開いた。

入ってこようとした女の子二人連れと危うくぶつかりそうになりながら、外へ飛び出した。

前から歩いてくる人並みを交わしながら、新しい指定先へダッシュで向かう。

そのとき、ハッと気づいた。


……なんで、おれのスマホのメルアド知ってるんだ⁉︎

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