あなたの運命の人に逢わせてあげます
部屋に入ったとたん、おれたちはどちらからともなく、しっかりと抱き合った。
そして、貪るように互いのくちびるを求めた。
おれは部屋の中央にあるアラビアンナイトみたいなベッドへ美咲を押し倒した。
美咲の首筋にくちびるを這わせながら……チュニックっていうんだっけ……ダボッとした幼稚園児のスモッグみたいな服を捲り上げようとしていたら、
「……シャワーを浴びたいんだけど……」
美咲がささやいた。
そんなことはどうだっていいおれは、
「いいじゃん、このままで……」
そう言ってこのまま続けようとしたが、美咲は聞かなかった。
仕方がないので、先におれがシャワーを浴び、そのあと美咲がバスルームへ入っていった。