あなたの運命の人に逢わせてあげます

おれにすっぽり覆われた美咲は、弱々しくて頼りなげだった。

だから、大事に、大切に、まるでガラス細工に触れるように、そお…っと扱おうと思った。

だが、そう思う心とは裏腹に。

突然、「大事な、大切なもの」だからこそ、逆に美咲のことを「滅茶苦茶に壊してしまいたい」という衝動に駆られた。


おれはいきなり、彼女の左右の脚に手をかけた。

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