あなたの運命の人に逢わせてあげます

美咲が怪訝な顔をした。

その理由はわかっている。

ホテルに備え付けられていたのは、たった一つだ。

そして、それはもう役目を終えて、今はゴミ箱の中だった。

「……ダメだよ……」

美咲が不安な面持(おもも)ちでおれを拒み、身をずらそうとした。

しかし、それが却って、おれの欲望を極限まで膨張させることになった。

身長差が三〇センチ近くもある小さな美咲を、ガッチリと固めて身動きを制限してから、

先刻(さっき)、結構いっぱい出たし。絶対、中では出さないから……約束する、大丈夫!」

おれは言い切った。

「それに、先刻は早過ぎた。あれがおれの実力だとは思われたくない」

おれは目力を込めて言った。

「……だからってね……」

美咲は呆れ果て過ぎて、情けない声になっていた。

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