あなたの運命の人に逢わせてあげます

今度の美咲は、つい先刻(さっき)抱かれたときの控えめで甘い息遣いは影を潜め、いつの間にか別人のような乱れ方になっていた。

おれを見上げる彼女の目がうるうると潤み、ぷるぷるのくちびるが半開きになり、この上なく艶(なま)めかしい表情になる。

すっかりおれの意のままになった彼女の肢体を、自在に操る。

ついつい「冒険｣してみたくなって、いろいろな体位を試みた。

彼女は時折、ハッとしたようにびっくりした表情を見せ、とまどった表情を見せながらもおれに従う。

いや、身体(からだ)の自由を奪われている以上、従わざるをえなかったのだが。

でも、どうやら、彼女はエムの気があるようだ。

あんなに不安そうにしていたのに、結局押し切られて、なすがままに受け入れている。

そんな美咲に、エスっぽい性癖のおれの「征服欲」が刺激され、昂奮がさらに高まる。