The Loser
1.負け続けた男
「はぁはぁはぁ・・・」
廃墟となったビル街を走る一人の若い男とそれを追いかけるように空を飛びながら黒光りする鋭い刀を持った男が居た
「待ちやがれ!!」
誰がどう見ても普通ではない光景
だがそれが普通
当たり前のように毎日繰り返される光景だ
普通ってなんだ?
若い男は思った
不意に視界が暗転し地面と空が逆転したかのように錯覚した
いや錯覚ではない、実際に身体中は痛く地面に放りだされた身体はゴロゴロと廃墟となったビル街を見窄らしく無残に転がった
「ここまでか、、、」
虚しく独り言のように呟いた
彼の視線は目前に迫った空飛ぶ男とその手前にある刀、それと自分の脚にあった
転んだと思っていたが男が投げた刀が見事に脚を捉え右脚を切り落としていた
いっそこんな世界なら死んでしまった方が楽かもしれない
そう脳を過ぎった時彼の時間は終わった
自分の死にゆく姿を客観的に見れるようになった
いや違う、客観的にしか見れなくなったのだ
言葉通り彼の時間は〃終わった〃のだから
見てる内に意識が遠のいていく
が薄れゆく意識の中で自分とは違う〃誰か〃が自分の身体を使って飛ぶ男に闘いを挑んでいった所で意識を失った
意識を失った後でも思考は続いた
あれ?おかしくないか?
あの光景はなんだ?
俺は、、、だれだ?
そこで思考は完全に停止した
廃墟となったビル街を走る一人の若い男とそれを追いかけるように空を飛びながら黒光りする鋭い刀を持った男が居た
「待ちやがれ!!」
誰がどう見ても普通ではない光景
だがそれが普通
当たり前のように毎日繰り返される光景だ
普通ってなんだ?
若い男は思った
不意に視界が暗転し地面と空が逆転したかのように錯覚した
いや錯覚ではない、実際に身体中は痛く地面に放りだされた身体はゴロゴロと廃墟となったビル街を見窄らしく無残に転がった
「ここまでか、、、」
虚しく独り言のように呟いた
彼の視線は目前に迫った空飛ぶ男とその手前にある刀、それと自分の脚にあった
転んだと思っていたが男が投げた刀が見事に脚を捉え右脚を切り落としていた
いっそこんな世界なら死んでしまった方が楽かもしれない
そう脳を過ぎった時彼の時間は終わった
自分の死にゆく姿を客観的に見れるようになった
いや違う、客観的にしか見れなくなったのだ
言葉通り彼の時間は〃終わった〃のだから
見てる内に意識が遠のいていく
が薄れゆく意識の中で自分とは違う〃誰か〃が自分の身体を使って飛ぶ男に闘いを挑んでいった所で意識を失った
意識を失った後でも思考は続いた
あれ?おかしくないか?
あの光景はなんだ?
俺は、、、だれだ?
そこで思考は完全に停止した