The Loser
目が覚めた
いや厳密には生まれ変わった?
いや、明らかにおかしい
「ここはさっきのビル街だよな?」
思考が間に合わない
最後の記憶を辿り数秒思考する
若い男の顔は青ざめ自分の脚があるか確認する
「嘘、、、だろ」
そこに右脚はなかった、代わりに木の枝で補強してあり、明らかに医者が治療したものとは程遠い雑な治療が施されていた
痛みは不思議と全く無かったのがそれも謎を大きくした
意識を失う前の出来事は曖昧で記憶とは程遠かったがこれだけは覚えていた
あの瞬間、間違えなく〃俺ではなかった〃これだけは確かな記憶だった
「とりあえず周辺の確認だよな?」
と周りを見渡すとさっきの空飛ぶ男が近くで横たわっていた
悪寒がした、また殺されかけると思い少し身を引く
がそれも一気に無くなり引き換えに吐き気が襲った
なぜならその男の首と身体は綺麗に切断されてたからだ
「な、なんだよこれ…俺がやったのか?」
冷静になろうとするが思考は停止する寸前
だがこれは日常だ
強者が弱者を殺すのが当たり前の世界で人が死ぬ事はそう珍しいことでもなかった
だか例外はある
能力者に無能力者が勝つなんて話、聞いたことがなかったからだ
自分の中で思考がまとまらずに時間だけが過ぎていった
ここは危険すぎる
脳が危険信号を出していた、とりあえず近くの街に行こう
そこなら自分のことを知る人間もいないし
闘うリスクも避けられる
雑な治療のせいで立つのがやっとだったが身体能力的には悪いわけではないので普通に歩けるようにはなった
「こんな大怪我して生きてるくらいなら死んでしまいたかった、、、」
毎日毎日命を狙われて、それでも生きて
皆が持っているモノを持ってないだけでこれだけの扱いをされた彼にとっては1番辛い結果だったかもしれない
だが人生で初めての勝利だった
どちらにせよこれから何かが変わる予感を感じながらゆっくり近くの街を目指して歩きはじめた
いや厳密には生まれ変わった?
いや、明らかにおかしい
「ここはさっきのビル街だよな?」
思考が間に合わない
最後の記憶を辿り数秒思考する
若い男の顔は青ざめ自分の脚があるか確認する
「嘘、、、だろ」
そこに右脚はなかった、代わりに木の枝で補強してあり、明らかに医者が治療したものとは程遠い雑な治療が施されていた
痛みは不思議と全く無かったのがそれも謎を大きくした
意識を失う前の出来事は曖昧で記憶とは程遠かったがこれだけは覚えていた
あの瞬間、間違えなく〃俺ではなかった〃これだけは確かな記憶だった
「とりあえず周辺の確認だよな?」
と周りを見渡すとさっきの空飛ぶ男が近くで横たわっていた
悪寒がした、また殺されかけると思い少し身を引く
がそれも一気に無くなり引き換えに吐き気が襲った
なぜならその男の首と身体は綺麗に切断されてたからだ
「な、なんだよこれ…俺がやったのか?」
冷静になろうとするが思考は停止する寸前
だがこれは日常だ
強者が弱者を殺すのが当たり前の世界で人が死ぬ事はそう珍しいことでもなかった
だか例外はある
能力者に無能力者が勝つなんて話、聞いたことがなかったからだ
自分の中で思考がまとまらずに時間だけが過ぎていった
ここは危険すぎる
脳が危険信号を出していた、とりあえず近くの街に行こう
そこなら自分のことを知る人間もいないし
闘うリスクも避けられる
雑な治療のせいで立つのがやっとだったが身体能力的には悪いわけではないので普通に歩けるようにはなった
「こんな大怪我して生きてるくらいなら死んでしまいたかった、、、」
毎日毎日命を狙われて、それでも生きて
皆が持っているモノを持ってないだけでこれだけの扱いをされた彼にとっては1番辛い結果だったかもしれない
だが人生で初めての勝利だった
どちらにせよこれから何かが変わる予感を感じながらゆっくり近くの街を目指して歩きはじめた