皆にはナイショ♡
私の彼は幼馴染で先生です。
ナイショの恋ってスリルあるし本人達も燃えるよね!なんて小説とかで読めばそう思うのも無理はないけれど。

リアルで彼氏、彼女の存在を隠して周りにいる人に気づかれないようにしなきゃいけないって結構大変だ。


地味に高3の春から大変だった。

卒業まで残りわずかの2月地味にこの1年を振り返る。



私のお付き合いしてる彼は幼馴染みのお兄ちゃん。
青井涼一25歳、高校教師で担当教科は社会で世界史担当。

そんな涼くんとは私が産まれた時からの幼馴染み。
歳が8つ違うので兄と妹のようだったけれど、私は小学校高学年になる頃には涼くんに片想いしてた。


高校に入る春先に告白して両家両親公認のお付き合いをしている。

ちなみに家はお隣同士である。


私が高校生になる年には涼くんは新卒新任の教師として隣の市の高校に着任した。


しばらくはそこに居ることになると聞いていたから安心してたのに、アクシデントによりこの春から私の通う地元の高校に赴任してきてしまった。


まさかの学校でも鉢合わせである。


教師と生徒なんて、お付き合いがバレたら不味いのはよく分かっているのでお互いに気を付けようと話して幼馴染みなので不自然にならないように気を遣いながら生活している。


それも、私が卒業さえすれば全く問題なくなる。


名残惜しさなんて微塵も感じず、私はさっさと卒業したい一心だった。
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