不機嫌なジェミニ
その後、さっき私が寝ていた間にサンドイッチや、ヨーグルトやチョコレートを準備してくれていたようで、

ダイニングまでまたもや、抱き上げて移動して
一緒に食事をし、コーヒーも淹れてくれた。

「もう、歩けます。」と言っても、いちいち抱き上げて移動して、

「帰るまで歩くなよ。」と甘く囁き、何度もキスをするので頷くしかなくて…

ジンさんは結構、過保護なのかもしれない。と私を見つめる瞳を見つめた。

夕方近くまで、ベッドの上にいたけど、もう、SEXせずに、
話したり、私の髪を梳いて柔らかく撫でたり、くちづけしたりして私はウトウトと過ごし、

ジンさんはベッドの上でパソコンを開いて仕事をしていたみたいだ。

夕暮れ時、

「ジンさん、私はお休みの邪魔をしていませんでしたか?」と心配になって聞くと、

「ちっとも邪魔じゃないよ。俺はトウコが隣にいるとくつろげるんだ。
だから、いつでも部屋に来てよ。
カードキーは持ってて。
本当は今日も泊まって欲しいけど…
週末はトウコはやる事もあるだろう?
来週は入社式や研修もあるし…」と私の顔を見るので、

「家事が溜まってます。
…本当はジンさんと一緒にいたいけど…」と赤くなって俯くと

「うん。夕飯食べて送るよ。
どうかな?もう、動き回っても大丈夫かな?」と私の顔を覗く。

「さっきから、大丈夫。って言ってます。」と笑うと、

「じゃ、次に会った時も遠慮なくベッドに押し倒そう。」と深く唇を重ねる。

いや、
そういう事じゃあ…ないんだけども…




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