タイムリープ
「ふぅ」

私は、ため息をこぼした。

ーーーーーーブルブル。

そのとき、食卓テーブルの上に置いてあった私のスマートフォンから着信音が鳴り響いた。

私は慌ててスマートフォンを手に取り、ディスプレイに目を落とした。ディスプレイに目を落とすと、LINEの新着メッセージが一件入っていた。

「誰からだろう?」

そう思って私は、LINEの新着メッセージを確認した。

【夏休み入ったし、今日梢とデートしたい。優太】

「え!」

ーーーーーードクン!

LINEの送信者は、私の好きな山田優太からだった。優太から送られてきたLINEの文面は短ったが、私の心臓の鼓動がドクンと跳ねた。

夏休み入ってからも私たちはLINEでやり取りをしていたが、彼とは二週間ぐらい会っていなかった。
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