タイムリープ
「デート」

私の口から、自然と緊張した声が漏れた。

楽しみにしていた優太と約束したデートの日を迎えると、私の頬を一瞬で熱くなった。

【いいよ、優太。私も、優太とデートしたい。待ち合わせ場所は、どこにするの?】

と、慣れた手つきでスマートフォンを操作し、私はLINEを優太に送った。

ーーーーーーブルブル!

すぐさま、LINEの返信が彼から送られてきた。

【待ち合わせ場所は、京都駅。昼頃京都駅で落ち合って、梢と一緒に食事をしたい】

【分かった。いいよ】

私は彼から送られてきたLINEの文面に目を通した後、すぐに返信した。そして朝食を食べて、私は出かける準備をした。

女の子らしくナチュラルメイクをし、薄い唇にグロスを塗った。長い髪の毛はいつものストレートヘアではなく、おしゃれにウェーブをかけた。

「気づいてくれるよね?」

私は、鏡に映っている自分に尋ねた。

鏡に映っている自分は、恥ずかしそうに顔を赤くしていた。
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