タイムリープ
「君が、清水梢さんだね」

「は、はい」

あれから少し道に迷って、私は今日から働く風俗店に到着した。

「次から、もう少し早く来るように。分かった?」

「は、はい」

若い男性従業員にそう指摘を受け、私は小さな声で返事した。

「六時から君の一番最初の予約客が来るから、早く個室に行って仕事着に着替えて」

「はい、分かりました」

そう返事したものの、壁時計に視線を移したら、時刻は五時五十分を指していた。

「ヤバ!」

私は、慌てて個室に向かった。

後ろから男性の、「今日から仕事での君の名前は柊千春だから。それと何かあったら、部屋にある電話を使うんだよ」という声が聞こえてきた。

ーーーーーーどうやら、そうらしい。
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