sugar & coffee
「 まぁまぁ、ゼロくん!!
美琴ちゃんもきっと、ゼロくんが
美琴ちゃんに悪いことなんて
絶対しないって分かってるから
こうやって教えてくれたんじゃない? 」
私の左側にいた、
ニコニコと明るそうな方がそう言うと、
右側にいた、落ち着いた雰囲気の方が
口を開いた。
「 ごめんね、
オレらが先に名乗るべきだったよね。
俺は、爽真。
で、あのお気楽そうなのが、皐月。
で、この銀髪が、ゼロ。 」
ニコニコして私を元気付けようとしてくれた
皐月さん。
落ち着いた空気で私を安心させてくれた
爽真さん。
そして、言い方は厳しいけれど、
全て私のために怒ってくれている
ゼロさん。
本当の優しさに溢れたこの方々と、
仲良くなりたいと思った。
そして、ゼロさんにだけ抱いた、
産まれて初めての感情の意味も、
ちゃんと知って行きたいと感じた。