sugar & coffee
「 ゼロさん、爽真さん、皐月さん。
先程は本当にありがとうございました。
実は、この街を歩くことも、
知らない方にあんな風に
声をかけられるのも、
初めてのことだったので、
どうしたらいいのか
分からなかったんです。
だから、みなさんに声をかけていただいて
本当に安心しました。
……。よかったら私と…
お友達になっていただけませんか…? 」
私の言葉に、暖かい笑顔を向けてくれた
爽真さんと皐月さん。
「 もちろん、いい 「 ダメだ。 」
皐月さんの言葉を途中で遮ったのは
ゼロさんだった。
「 なんでだよゼロくん〜! 」
ゼロさんの言葉に、一瞬頭が真っ白に
なってしまい、何も言えなかった私は、
皐月さんへの返事に耳を傾ける。
「 この街で目立ってる俺らとつるんで、
わざわざ危険を増やす必要はねぇよ。 」
ゼロさんの言葉に、やっぱり優しい人だと
いうことを再確認した。
だからこそ、諦めたくなかった。
ゼロさんのことを、もっと知りたい…