sugar & coffee
「 俺も、ゼロの意見には賛成かなぁ〜。
確かに俺らといると、俺らの仲間として
狙われる可能性まで出てくる。
それは本当に危ないことだよね。 」
てっきり、いいよ。って答えてくれると
勝手に思っていた、爽真さんの言葉に
苦しくなった。
「 でもさぁ、ゼロ。
それってもう手遅れじゃない?
ほら、見て?目撃者がこんなにいる。 」
爽真さんの言葉に周りを見渡すと、
いつの間に集まっていたのか、
たくさんの人が遠巻きに私たちを見ていた。
「 それにきっと、2人を
今離れさせるわけには
いかないみたいだし? 」
小さく呟やかれた言葉の意味が
理解できずにいると、私を見た爽真さんが
意味深な笑顔を浮かべた。
「 いーんじゃない?ゼロ。
美琴ちゃんの事は俺らが全力で守ったら。
どうせ今突き放しても、
ゼロは絶対、美琴ちゃんが心配で
突き放したことを後悔するよ? 」