私の彼
♡心配性の彼
彼はとっても、心配性だ。
『ティッシュ持った?ハンカチ持った?』
『帰ったら、うがい手洗い、イソジン!』
『指切ったらダメだから、包丁持たないで!』
『変な人に声かれられたら、大声出して逃げて俺にすぐ連絡するんだよ!』
あなたは、お母様?
実の母親ですら、そこまで言わないよ。
ちょっとでも、咳をしたら
熱かな?アレルギーかな?って心配が止まらない。
そこまで、何にもできない人間じゃないのに、完璧に身の回りのことを全てしてくれる。
もともとだけど、もっとダメな人間になりそうで、たまに怖くなる。
彼とは、数合わせで行った合コンで知り合った。
彼は、客寄せパンダとして参加していた。
私は、特に彼氏とか?いらないし、夕飯代一食分浮くならまぁいいかぁぐらいで、あまり喋らず、たらふく食べていた。
みんな大いに頑張ってくれたまえ!
何度目かの席替え時、彼が隣に座った。
お互い適当に挨拶して、適当に喋ってるけど、私は手羽先に夢中。
甘辛いタレがたまらん♡
そんな私を、何故か気にいったらしく、
合コンから数ヶ月後カレカノの関係になった。
私は、基本無気力だ。
意思とか、やりたい事とか特になく、
流れに身を任せて生きている。
彼から、付き合おうと言われたのも、
居心地いい人だから、まぁいいかぁぐらいの軽〜いノリで付き合った。
その程度の私に、彼は尽くしすぎるほど尽くしてくれる。
それが正直申し訳ない。
そろそろ、彼を解放してあげないといけないのかな?
もっと彼にはふさわしい女性がいるはず。
彼には幸せになって欲しい。
多分、無気力の私がこんなに何かのことを考えたのは、はじめて。
『どうした?考え込んで。
もしかしてお腹痛い?仕事でなんかあった?俺なんかした?
俺が悪いならなんでも言って
全力で直すから
頼むから、別れるとか言わないで』
私は、どうしてこんなに好かれているのだろう?思い上がりかな?
考え過ぎて、気持ち悪くなってきた。
食べ過ぎだな、レバニラ。
ウゥ〜、気持ち悪いー
彼が心配そうに背中をさすってくれる。
だんだん落ち着いてきたけど、まだスッキリしない。
そこである事に気がついた。
生理いつ来たっけ?
カレンダーを見てみると、もともと生理不順だけど、それ抜きにしてもだいぶ来てないかも?もしかして?もしかする?
あまりにも私が、カレンダーをまじまじと見るので、察しのいい彼は感づいたみたい。
『今から、病院行こう!』
妊娠7週目だった。
超音波写真をもらって、待合室の彼に見せた。
じーっと写真を見つめ、大きな声で
ありがとう、ありがとうと泣きながら何度も言ってくれた。
そしてすぐに、お互いの両親に電話をして
婚姻届を提出した。
私と大好きな彼の元に選んで来てくれた、我が子。
愛おしくて仕方がない。
それからの毎日、彼の心配性がますます止まらなくなった。
妊婦とはいえ、運動不足はダメなのに
ちょっとでも体を動かそうものなら、
うるさいったらありゃしない。
そんな10月10日を経て、無事女の子が産まれた。
出産から1年後の今日結婚式を挙げる。
愛する家族に囲まれて、私は本当に幸せ者だ。
2人とも、
こんな何もない私を
選んでくれてありがとう。
私は、私の全てをかけて、
2人を幸せにすることを誓います。
『ティッシュ持った?ハンカチ持った?』
『帰ったら、うがい手洗い、イソジン!』
『指切ったらダメだから、包丁持たないで!』
『変な人に声かれられたら、大声出して逃げて俺にすぐ連絡するんだよ!』
あなたは、お母様?
実の母親ですら、そこまで言わないよ。
ちょっとでも、咳をしたら
熱かな?アレルギーかな?って心配が止まらない。
そこまで、何にもできない人間じゃないのに、完璧に身の回りのことを全てしてくれる。
もともとだけど、もっとダメな人間になりそうで、たまに怖くなる。
彼とは、数合わせで行った合コンで知り合った。
彼は、客寄せパンダとして参加していた。
私は、特に彼氏とか?いらないし、夕飯代一食分浮くならまぁいいかぁぐらいで、あまり喋らず、たらふく食べていた。
みんな大いに頑張ってくれたまえ!
何度目かの席替え時、彼が隣に座った。
お互い適当に挨拶して、適当に喋ってるけど、私は手羽先に夢中。
甘辛いタレがたまらん♡
そんな私を、何故か気にいったらしく、
合コンから数ヶ月後カレカノの関係になった。
私は、基本無気力だ。
意思とか、やりたい事とか特になく、
流れに身を任せて生きている。
彼から、付き合おうと言われたのも、
居心地いい人だから、まぁいいかぁぐらいの軽〜いノリで付き合った。
その程度の私に、彼は尽くしすぎるほど尽くしてくれる。
それが正直申し訳ない。
そろそろ、彼を解放してあげないといけないのかな?
もっと彼にはふさわしい女性がいるはず。
彼には幸せになって欲しい。
多分、無気力の私がこんなに何かのことを考えたのは、はじめて。
『どうした?考え込んで。
もしかしてお腹痛い?仕事でなんかあった?俺なんかした?
俺が悪いならなんでも言って
全力で直すから
頼むから、別れるとか言わないで』
私は、どうしてこんなに好かれているのだろう?思い上がりかな?
考え過ぎて、気持ち悪くなってきた。
食べ過ぎだな、レバニラ。
ウゥ〜、気持ち悪いー
彼が心配そうに背中をさすってくれる。
だんだん落ち着いてきたけど、まだスッキリしない。
そこである事に気がついた。
生理いつ来たっけ?
カレンダーを見てみると、もともと生理不順だけど、それ抜きにしてもだいぶ来てないかも?もしかして?もしかする?
あまりにも私が、カレンダーをまじまじと見るので、察しのいい彼は感づいたみたい。
『今から、病院行こう!』
妊娠7週目だった。
超音波写真をもらって、待合室の彼に見せた。
じーっと写真を見つめ、大きな声で
ありがとう、ありがとうと泣きながら何度も言ってくれた。
そしてすぐに、お互いの両親に電話をして
婚姻届を提出した。
私と大好きな彼の元に選んで来てくれた、我が子。
愛おしくて仕方がない。
それからの毎日、彼の心配性がますます止まらなくなった。
妊婦とはいえ、運動不足はダメなのに
ちょっとでも体を動かそうものなら、
うるさいったらありゃしない。
そんな10月10日を経て、無事女の子が産まれた。
出産から1年後の今日結婚式を挙げる。
愛する家族に囲まれて、私は本当に幸せ者だ。
2人とも、
こんな何もない私を
選んでくれてありがとう。
私は、私の全てをかけて、
2人を幸せにすることを誓います。