私の彼
♡パーカーの彼
ブレザーの下に、校則違反のパーカーを来てサッカーをしている君
キラキラ眩しくて、羨ましいです。
私が勝手呼んでるのパーカー君を
こっそり眺めるのが日課となった昼休み。
今日も、いいねパーカー!と1人悶えていたら、みんなにそこかい!って
突っ込まれるけどそこは譲れない。
モブキャラの地味な私の世界とキラキラした君の世界とは多分交わらないだろう。
それでもいい、眺めているだけで私もキラキラした気持ちになる。
寒くならないと、パーカー君を眺められない。
もうすぐ、春の暖かい日差しに包まれることだろう。
あーぁ、断念だなー
今が3月だから、あと7ヶ月間我慢すれば
パーカー君姿を見られる。
人間は何故、簡単に次が来ると
思うんだろう。
彼の名前は、4月にはなかった。
みんなびっくりして、しばらく話題になったけどクラス替えの後で色々することがあって、彼の名前は日に日に聞こえなくなった。
冬が来て、中庭を覗くとまた別のパーカーをブレザーの下着ている人たちが遊んでいた。
ただ1人パーカー君がいない。
私は、パーカーを着ていたら誰でも良いわけではなかったと後から気がついた。
パーカー君じゃなきゃダメなんだ。
寝癖のまま、急いで教室にダッシュする君
笑うと顔の全部がくしゃくしゃとなる君
重い荷物持ったおばあさんを助ける君
キラキラ眩しくい君
全て大好きでした。
勝手な初恋と勝手な失恋で
私の高校3年間は終わりを迎えそうだ。
私は大学に進学せず実家の和菓子屋で働くことにした。
大学に行ってもやりたいことなんて無い
だったら、お店手伝えと言われやりたいこと見つけたら、その時大学に行けば良いと言われ店で働くことに決めた。
高校3年の年明けた2月は大学受験を控えている人たち以外、自由登校になる。
みんな忙しいし、お店で見習いとしてアルバイトすることになった。
朝に業者さんの搬入があり、いつも朝早くから頑張るなぁとしみじみ感心していた。
『毎度あり!小豆持って来ました!』
ん????なんか聞いたことある声。
恐る恐る振り返ると、パーカー君だった。
向こうも私に気がついたのか
『久しぶりじゃん!元気してた?』
と声をかけてくれた。
彼にまた会えたことと、私のことを知っていてくれたことに嬉しすぎて、幽霊でも見るような顔だったんだろう。
パーカー君はお腹抱えて笑いだした。
時間ある?と言われ、壊れたおもちゃみたいに頭を縦にブンブン振った。
ずっとお腹抱えて笑っている。
急に学校をやめた理由は、
パーカー君のお家のお仕事が
上手くいかなくなって、
パーカー君も高校を辞めて
家計を助けることにしたらしい。
今は、知り合いの農家さんのところで働いているそうだ。
うちの家もお店存続の危機があったからわかる。
商売を続けるって本当に難しい。
お客様に足を運んでもらい続けるって難しい。
2人でぼーっと空を眺める。
空気は寒いのに、春の訪れがすぐそこに。
『なぁ、よく2回の窓から俺らのこと見ていてくれてた?』
うわぁー、恥ずかしい気づかれてたとは
『ちがうんだ。嬉しくて
何度も声かけようと思ってたけ、
高校やめようと思ってたから、なかなか声かけられなくてさ』
そうだったんだね
でも、パーカー君が元気でいてくれて本当に良かった。
『ずっと疑問なんだけど
寒くなったら、よく俺のこと見てくれるのに、暑くなったらぱったりと見てくれないのは、何で?』
それは、私だけの秘密。
時間は、たくさんあるけど
すぐに過ぎ去ってしまうのも時間。
もう二度と、後悔しないように大好きな人の手を握るための努力を惜しまず生きて行こう、
キラキラ眩しくて、羨ましいです。
私が勝手呼んでるのパーカー君を
こっそり眺めるのが日課となった昼休み。
今日も、いいねパーカー!と1人悶えていたら、みんなにそこかい!って
突っ込まれるけどそこは譲れない。
モブキャラの地味な私の世界とキラキラした君の世界とは多分交わらないだろう。
それでもいい、眺めているだけで私もキラキラした気持ちになる。
寒くならないと、パーカー君を眺められない。
もうすぐ、春の暖かい日差しに包まれることだろう。
あーぁ、断念だなー
今が3月だから、あと7ヶ月間我慢すれば
パーカー君姿を見られる。
人間は何故、簡単に次が来ると
思うんだろう。
彼の名前は、4月にはなかった。
みんなびっくりして、しばらく話題になったけどクラス替えの後で色々することがあって、彼の名前は日に日に聞こえなくなった。
冬が来て、中庭を覗くとまた別のパーカーをブレザーの下着ている人たちが遊んでいた。
ただ1人パーカー君がいない。
私は、パーカーを着ていたら誰でも良いわけではなかったと後から気がついた。
パーカー君じゃなきゃダメなんだ。
寝癖のまま、急いで教室にダッシュする君
笑うと顔の全部がくしゃくしゃとなる君
重い荷物持ったおばあさんを助ける君
キラキラ眩しくい君
全て大好きでした。
勝手な初恋と勝手な失恋で
私の高校3年間は終わりを迎えそうだ。
私は大学に進学せず実家の和菓子屋で働くことにした。
大学に行ってもやりたいことなんて無い
だったら、お店手伝えと言われやりたいこと見つけたら、その時大学に行けば良いと言われ店で働くことに決めた。
高校3年の年明けた2月は大学受験を控えている人たち以外、自由登校になる。
みんな忙しいし、お店で見習いとしてアルバイトすることになった。
朝に業者さんの搬入があり、いつも朝早くから頑張るなぁとしみじみ感心していた。
『毎度あり!小豆持って来ました!』
ん????なんか聞いたことある声。
恐る恐る振り返ると、パーカー君だった。
向こうも私に気がついたのか
『久しぶりじゃん!元気してた?』
と声をかけてくれた。
彼にまた会えたことと、私のことを知っていてくれたことに嬉しすぎて、幽霊でも見るような顔だったんだろう。
パーカー君はお腹抱えて笑いだした。
時間ある?と言われ、壊れたおもちゃみたいに頭を縦にブンブン振った。
ずっとお腹抱えて笑っている。
急に学校をやめた理由は、
パーカー君のお家のお仕事が
上手くいかなくなって、
パーカー君も高校を辞めて
家計を助けることにしたらしい。
今は、知り合いの農家さんのところで働いているそうだ。
うちの家もお店存続の危機があったからわかる。
商売を続けるって本当に難しい。
お客様に足を運んでもらい続けるって難しい。
2人でぼーっと空を眺める。
空気は寒いのに、春の訪れがすぐそこに。
『なぁ、よく2回の窓から俺らのこと見ていてくれてた?』
うわぁー、恥ずかしい気づかれてたとは
『ちがうんだ。嬉しくて
何度も声かけようと思ってたけ、
高校やめようと思ってたから、なかなか声かけられなくてさ』
そうだったんだね
でも、パーカー君が元気でいてくれて本当に良かった。
『ずっと疑問なんだけど
寒くなったら、よく俺のこと見てくれるのに、暑くなったらぱったりと見てくれないのは、何で?』
それは、私だけの秘密。
時間は、たくさんあるけど
すぐに過ぎ去ってしまうのも時間。
もう二度と、後悔しないように大好きな人の手を握るための努力を惜しまず生きて行こう、