K
2012年4月
運良く私は志望校に合格した。
真新しい制服を身にまとい、胸を張って徒歩30分の山道を登った。
1年2組
今日からこの教室であこがれの高校生活をを送るんだ。
席は窓側から横に2列目、前から縦に1列目。
私の学校は総合学科で、自分の好きな授業が選択出来る大学のような場所だった。
ただ一年次だけは五教科が必須でなにより、数学の時間が地獄でたまらなかった。
高校生活が始まり最初の実力テストで、数学の成績がいい人と悪い人でクラスが分けられ、いい人クラスに入ってしまったからだ。
塾をやめた私は非課金ユーザーレベル1みたいなもので、数学は魔法陣を書いてるじゃないか、とかその位に意味のわからないものだった。
回りくどい言い方をしたが、数学が苦手なのだ。大の苦手。
そんな数学の時間、いつものように机に突っ伏して寝ていた私はふと起きて周りをキョロキョロしていた。
すると、気のせいか。
いや、気のせいじゃない。
斜め右方向に座っている男子が私をガン見していた。
え、え。
なんか変かな。
寝癖?
ヨダレ?
そんなことを気にしながら、とりあえずガン見されていることはスルーし、また机に突っ伏した。
運良く私は志望校に合格した。
真新しい制服を身にまとい、胸を張って徒歩30分の山道を登った。
1年2組
今日からこの教室であこがれの高校生活をを送るんだ。
席は窓側から横に2列目、前から縦に1列目。
私の学校は総合学科で、自分の好きな授業が選択出来る大学のような場所だった。
ただ一年次だけは五教科が必須でなにより、数学の時間が地獄でたまらなかった。
高校生活が始まり最初の実力テストで、数学の成績がいい人と悪い人でクラスが分けられ、いい人クラスに入ってしまったからだ。
塾をやめた私は非課金ユーザーレベル1みたいなもので、数学は魔法陣を書いてるじゃないか、とかその位に意味のわからないものだった。
回りくどい言い方をしたが、数学が苦手なのだ。大の苦手。
そんな数学の時間、いつものように机に突っ伏して寝ていた私はふと起きて周りをキョロキョロしていた。
すると、気のせいか。
いや、気のせいじゃない。
斜め右方向に座っている男子が私をガン見していた。
え、え。
なんか変かな。
寝癖?
ヨダレ?
そんなことを気にしながら、とりあえずガン見されていることはスルーし、また机に突っ伏した。