クールな部長とときめき社内恋愛
「先週の木曜だったかな、逸希が俺のところにやってきて君に話をしたことを相当な勢いで怒られた。あんなに文句を言われたのは、はじめてだ」
それって、兄弟喧嘩をしたっていうこと?
仲は悪くないって逸希さんは言っていたけど、もしかして、今回のことで険悪になってしまったのだろうか。
「す、すみません、あの、今はもうわたしたち、ちゃんと話し合ったので大丈夫です……!」
わたしの関わることで兄弟の仲が悪くなってしまったら、わたしも気まずいじゃないか。やっぱり、同じ会社にいるんだし恋人のお兄さんなのだから、平和でいたい。
焦っていると、春伸さんがわたしをじろりと見た。
「仲が戻ったならよかったな。俺の面目を保つために君に言っておくけど、俺は君が周りのやつらと同じなのかと思ってわざと嫌な言い方をした」
「え……?」
どういう意味だろう。きょとん、としながら春伸さんを見ていると、彼は視線を落として話を続けた。
「会社を継ぐのがどうとかで、俺に近づくために逸希を利用する女がいたから。俺たちと仲良くしたいと言うから、君もそういう女なのかと思ったんだ」
「なっ……ありえないです! わたしは、逸希さんのことが一番好きで、会社のことは関係ないし、お兄さんも関係ありませんから! 仲良くしたいっていうのは、逸希さんの恋人としてよろしくお願いします、という意味です」
それって、兄弟喧嘩をしたっていうこと?
仲は悪くないって逸希さんは言っていたけど、もしかして、今回のことで険悪になってしまったのだろうか。
「す、すみません、あの、今はもうわたしたち、ちゃんと話し合ったので大丈夫です……!」
わたしの関わることで兄弟の仲が悪くなってしまったら、わたしも気まずいじゃないか。やっぱり、同じ会社にいるんだし恋人のお兄さんなのだから、平和でいたい。
焦っていると、春伸さんがわたしをじろりと見た。
「仲が戻ったならよかったな。俺の面目を保つために君に言っておくけど、俺は君が周りのやつらと同じなのかと思ってわざと嫌な言い方をした」
「え……?」
どういう意味だろう。きょとん、としながら春伸さんを見ていると、彼は視線を落として話を続けた。
「会社を継ぐのがどうとかで、俺に近づくために逸希を利用する女がいたから。俺たちと仲良くしたいと言うから、君もそういう女なのかと思ったんだ」
「なっ……ありえないです! わたしは、逸希さんのことが一番好きで、会社のことは関係ないし、お兄さんも関係ありませんから! 仲良くしたいっていうのは、逸希さんの恋人としてよろしくお願いします、という意味です」