クールな部長とときめき社内恋愛
【Special】恋をして愛しくなるまで
「あのね、相談したいことがあるんですけど」
日曜日の午後、ソファでくつろぐ俺の隣に舞花が頬を緩めながら座ってきた。どこかワクワクしているような彼女の表情が気になり、俺は「うん?」と言葉を待つ。
「今度の三連休、近場ですが温泉旅行したいなって思うんです」
「温泉か、いいね」
彼女の提案に俺はすぐにうなずいた。
舞花とは何度かふたり出掛けたりしたけど、温泉のようなのんびりと過ごせる場所にはまだ行ったことがない。
仕事が落ち着いているときだ、湯上りの舞花と上手い料理を食べて一晩ゆっくりするのもいいだろう。
「その温泉旅行に、並田さんと春伸さんも誘いたいんです」
温泉の湯気と彼女の無防備なうなじを想像していた俺は一瞬固まって、「ふたりきりじゃないのか」と、がっかりする。
「実は、並田さんとたまに話をするようになって……すごくお節介だとはわかっているんですけど、並田さんが春伸さんを好きって気持ちを応援したいんです」
「なるほどね」
「並田さんにはわたしから言うので、逸希さんは春伸さんのことを誘ってくれませんか?」
ふたりきりで行くことを想像していた俺は内心渋りたいが、上目でお願いされてしまうと了承するしかないだろう。
日曜日の午後、ソファでくつろぐ俺の隣に舞花が頬を緩めながら座ってきた。どこかワクワクしているような彼女の表情が気になり、俺は「うん?」と言葉を待つ。
「今度の三連休、近場ですが温泉旅行したいなって思うんです」
「温泉か、いいね」
彼女の提案に俺はすぐにうなずいた。
舞花とは何度かふたり出掛けたりしたけど、温泉のようなのんびりと過ごせる場所にはまだ行ったことがない。
仕事が落ち着いているときだ、湯上りの舞花と上手い料理を食べて一晩ゆっくりするのもいいだろう。
「その温泉旅行に、並田さんと春伸さんも誘いたいんです」
温泉の湯気と彼女の無防備なうなじを想像していた俺は一瞬固まって、「ふたりきりじゃないのか」と、がっかりする。
「実は、並田さんとたまに話をするようになって……すごくお節介だとはわかっているんですけど、並田さんが春伸さんを好きって気持ちを応援したいんです」
「なるほどね」
「並田さんにはわたしから言うので、逸希さんは春伸さんのことを誘ってくれませんか?」
ふたりきりで行くことを想像していた俺は内心渋りたいが、上目でお願いされてしまうと了承するしかないだろう。