クールな部長とときめき社内恋愛
会社での態度とは違うからか、藤麻さんは一瞬驚いたような顔をしていたけれど、すぐに口もとを緩める。
「俺にそういうイメージ持っていたから、目が合っても逸らしてたの?」
目を逸らしてしまったのは、惹かれたくないと思ったから。だけどそんなことを相手に言えるわけがない。
「……藤麻さんは社内で有名だから、ちょっと緊張していただけです。女性社員にも人気だし、そういう魅力的な人だから」
緊張していたのは事実だし、上手く誤魔化して答えられたかなと思っていると、隣を歩いている藤麻さんがわたしの顔を覗くようにして目を合わせてきた。
朝のときとは違って、どこか色っぽく感じる。
「今顔が赤くなったのは、それも緊張?」
緊張というか、ドキドキして顔が熱くなってしまうんだけど。
どういう言葉を返せばいいのかわからなくなって焦っていると、藤麻さんはわたしの気持ちを見透かしているかのようにいたずらっぽい表情になった。
なに、今の……もしかしてわたし、からかわれた?
藤麻さんって、実は意地悪な人だったりして。
「酔っている友野さんのこと放っておけないから、自宅まで送るよ」
「そ、そんな、悪いので……」
「俺のせいで緊張して顔赤くさせちゃったし、最後まで面倒見させてよ」
口の端を上げた彼を見て、やっぱり意地悪な人なんだと思った。
顔が赤いのは、さっきからずっと藤麻さんの言動を意識しているから。彼はわたしが焦っているのに気づいていて、面白がっているんだ。
「俺にそういうイメージ持っていたから、目が合っても逸らしてたの?」
目を逸らしてしまったのは、惹かれたくないと思ったから。だけどそんなことを相手に言えるわけがない。
「……藤麻さんは社内で有名だから、ちょっと緊張していただけです。女性社員にも人気だし、そういう魅力的な人だから」
緊張していたのは事実だし、上手く誤魔化して答えられたかなと思っていると、隣を歩いている藤麻さんがわたしの顔を覗くようにして目を合わせてきた。
朝のときとは違って、どこか色っぽく感じる。
「今顔が赤くなったのは、それも緊張?」
緊張というか、ドキドキして顔が熱くなってしまうんだけど。
どういう言葉を返せばいいのかわからなくなって焦っていると、藤麻さんはわたしの気持ちを見透かしているかのようにいたずらっぽい表情になった。
なに、今の……もしかしてわたし、からかわれた?
藤麻さんって、実は意地悪な人だったりして。
「酔っている友野さんのこと放っておけないから、自宅まで送るよ」
「そ、そんな、悪いので……」
「俺のせいで緊張して顔赤くさせちゃったし、最後まで面倒見させてよ」
口の端を上げた彼を見て、やっぱり意地悪な人なんだと思った。
顔が赤いのは、さっきからずっと藤麻さんの言動を意識しているから。彼はわたしが焦っているのに気づいていて、面白がっているんだ。