クールな部長とときめき社内恋愛
恥ずかしさがじわじわと込み上げてきたけど、わたしが転んだりしないようにずっと腕を掴んでいてくれているから、困ってしまう。
今日はじめて会話したのに、変な人。
あっという間に彼のペースで、住んでいるマンションまで送ってもらうことになった。
会社の最寄り駅から電車で十二分、オートロックの1LDKのマンションに着いた。部屋のドアを開けたわたしは、「ただいまぁ」と力の抜けた声をだす。
やっと部屋についたと、心からほっとするところだが、
「途中コンビニ寄ったとき水買っておいたけど飲む?」
ちゃっかり部屋へ上がっている藤麻さんが、ドサッとソファへ座ったわたしから手を離してそう言った。一応わたしも女だけど、藤麻さんとわたしになにか起こるってことはないだろうし、ここまで来てもらって追い出すのもどうかと思う。
別にいいか、とぼうっと彼を見ていたらペットボトルの水が差し出されたので、とりあえず受け取った。
「具合は悪くない?」
「はい……酔いもだいぶさめてきたので大丈夫です。ご迷惑をおかけしました、ありがとうございます」
自分の部屋に藤麻さんがいるって、変な感じがする。
わたしがお礼を言うと、藤麻さんはじっとこちらを見てきた。『それじゃ、帰るよ』という流れになると思ったのに、彼はなにも言わない。
ソファに座っているわたしは彼の視線に堪えられなくなって、「す、座りますか?」と自分の隣をさして言ってしまった。
今日はじめて会話したのに、変な人。
あっという間に彼のペースで、住んでいるマンションまで送ってもらうことになった。
会社の最寄り駅から電車で十二分、オートロックの1LDKのマンションに着いた。部屋のドアを開けたわたしは、「ただいまぁ」と力の抜けた声をだす。
やっと部屋についたと、心からほっとするところだが、
「途中コンビニ寄ったとき水買っておいたけど飲む?」
ちゃっかり部屋へ上がっている藤麻さんが、ドサッとソファへ座ったわたしから手を離してそう言った。一応わたしも女だけど、藤麻さんとわたしになにか起こるってことはないだろうし、ここまで来てもらって追い出すのもどうかと思う。
別にいいか、とぼうっと彼を見ていたらペットボトルの水が差し出されたので、とりあえず受け取った。
「具合は悪くない?」
「はい……酔いもだいぶさめてきたので大丈夫です。ご迷惑をおかけしました、ありがとうございます」
自分の部屋に藤麻さんがいるって、変な感じがする。
わたしがお礼を言うと、藤麻さんはじっとこちらを見てきた。『それじゃ、帰るよ』という流れになると思ったのに、彼はなにも言わない。
ソファに座っているわたしは彼の視線に堪えられなくなって、「す、座りますか?」と自分の隣をさして言ってしまった。