クールな部長とときめき社内恋愛
落ち着け、今日も会社だからお互い支度しないといけないし、テーブルの上も片付けないと。
そう思ってわたしは急いで立ち上がったが、テーブルの脚にガタッと思いっきり足の指をぶつけてしまい、痛さにうずくまる。
本当に痛いんだよ、足の指をぶつけると……!
悶えていると、藤麻さんが眠そうに唸りながら身を動かした。
「んー……あれ、ここ……あ、今何時?」
「朝の六時半ですけど」
「そっか。おはよう」
なぜ、慌てないんですか!
ぼうっとした顔でわたしを見た彼は気だるそうに起き上がって、ソファの背もたれに掛けていたスーツの上着からスマートフォンを取り出す。
少しも動揺していない相手に困っていると、気づいた藤麻さんが笑った。
「お泊りしちゃったね」
もういい、片付けよう。
寝起きの藤麻さんは髪に癖がついているけど、シャツがはだけているせいか妙に色っぽい。見てはいけない姿だ、と思いながら缶をビニール袋へまとめていると、藤麻さんも自分の目の前にある缶を片付けてくれた。
「コンビニでシャツ買ってくる。あとでシャワー貸してほしい」
「は、はい、どうぞ」
ソファから立ち上がった彼は手で髪を直し、ある程度身だしなみを整えてから外へ出ていった。
マイペースな人だなと思いながら、わたしは支度をはじめる。
そう思ってわたしは急いで立ち上がったが、テーブルの脚にガタッと思いっきり足の指をぶつけてしまい、痛さにうずくまる。
本当に痛いんだよ、足の指をぶつけると……!
悶えていると、藤麻さんが眠そうに唸りながら身を動かした。
「んー……あれ、ここ……あ、今何時?」
「朝の六時半ですけど」
「そっか。おはよう」
なぜ、慌てないんですか!
ぼうっとした顔でわたしを見た彼は気だるそうに起き上がって、ソファの背もたれに掛けていたスーツの上着からスマートフォンを取り出す。
少しも動揺していない相手に困っていると、気づいた藤麻さんが笑った。
「お泊りしちゃったね」
もういい、片付けよう。
寝起きの藤麻さんは髪に癖がついているけど、シャツがはだけているせいか妙に色っぽい。見てはいけない姿だ、と思いながら缶をビニール袋へまとめていると、藤麻さんも自分の目の前にある缶を片付けてくれた。
「コンビニでシャツ買ってくる。あとでシャワー貸してほしい」
「は、はい、どうぞ」
ソファから立ち上がった彼は手で髪を直し、ある程度身だしなみを整えてから外へ出ていった。
マイペースな人だなと思いながら、わたしは支度をはじめる。