クールな部長とときめき社内恋愛
部屋の中は静かで、なにか話題を出そうと焦りだすけど思いつかない。とりあえずテレビでもつけておこう、とテーブルにあるリモコンに手を伸ばそうとしたとき、藤麻さんも動いた。
彼の体がこちらに向いて迫ってくるような気配がしたので、ドキッとしながら彼のほうを見る。
藤麻さんとの距離が近づいてすぐそばに相手の顔があると思った瞬間、キスされる!?と反射的に目を瞑った。だけど……唇にはなにも触れなかった。
「これ付箋?」
目を開けると、どうやら藤麻さんはテーブルの端に置いてあったウサギの付箋メモが気になったらしく、それを手に取っただけだったみたい。
「か、かわいいデザインの付箋だったので、家で使おうとこの前買ったんです……」
「ふーん。ていうかどうした、顔赤くして」
キスされるかもと思ってしまったなんて、言えるわけない!
答えないまま顔を逸らし、恥ずかしくてしばらく黙っていると、まだ熱いわたしの頬に藤麻さんがペタッと付箋をくっつけてきた。
「な、なんですか……!?」
藤麻さんはいつのまにか付箋のそばにあったペンまで持って、いたずらっ子のように笑っている。きっとからかう文句を書いてわたしに貼ったんだ。
ムッとしながら頬から付箋を剥がすと、そこには『かわいい』と書かれていた。
彼の体がこちらに向いて迫ってくるような気配がしたので、ドキッとしながら彼のほうを見る。
藤麻さんとの距離が近づいてすぐそばに相手の顔があると思った瞬間、キスされる!?と反射的に目を瞑った。だけど……唇にはなにも触れなかった。
「これ付箋?」
目を開けると、どうやら藤麻さんはテーブルの端に置いてあったウサギの付箋メモが気になったらしく、それを手に取っただけだったみたい。
「か、かわいいデザインの付箋だったので、家で使おうとこの前買ったんです……」
「ふーん。ていうかどうした、顔赤くして」
キスされるかもと思ってしまったなんて、言えるわけない!
答えないまま顔を逸らし、恥ずかしくてしばらく黙っていると、まだ熱いわたしの頬に藤麻さんがペタッと付箋をくっつけてきた。
「な、なんですか……!?」
藤麻さんはいつのまにか付箋のそばにあったペンまで持って、いたずらっ子のように笑っている。きっとからかう文句を書いてわたしに貼ったんだ。
ムッとしながら頬から付箋を剥がすと、そこには『かわいい』と書かれていた。