遠い昔からの物語
おれは唇で廣子の涙を吸い取った。
「うち……もう……あんたぁ……のうては……生きれん…けぇ……」
廣子がそうつぶやいたあと、おれのものがきゅううぅーっと締めつけられた。
「……くぅ……っ」
おれはそれに抗うように、もっと強く、突き上げた。
「先」が壁のようなものにあたった。
その刹那、胎内が激しくうねり、廣子が今までの比ではないほど強く、ぎゅううぅーっと、おれのものを締めつける。
特に「根元」へ締めつけが、尋常ではない。
「……ぅぐ……っ」
おれの全身の力が一気に抜けた。
同時に、まるで身体中のすべての血をおまえに託すかのように、おれはおまえの内側に向かって精を放った。