*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「こらこら何浮かない顔してる? はよ座りな。さては、結城にセクハラでもされたか?」


この上なく遊ぶ気満々の姉御の前に座るのを躊躇してケーキ皿の用意をしていると、ニッコリしながら指だけで手招きされる。

……姉御が、知るわけない。

先輩にも秘密と念押しされたし。

なのに何で先輩ネタでくる?

単にからかいたいだけ?


「先輩が、するわけないし。すっかり大人のジェントルマ~ンにおなりになってましたよ」


私の返事に鼻で笑う姉御。

ビールをプシュッと開けて、私にも早く開けろと顎で指示する。
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